
こんにちは、マハロのインストラクターです。ダイビングを始めて少し慣れてくると、「水中の景色を写真に残したい」「インスタにあげたい」と思う方がぐっと増えてきます。とはいえ、水中はカメラにとって意外と難しい環境。陸と同じ感覚で撮ると、青っぽくぼんやりした写真になりがちです。
この記事では、水中写真がはじめての方でも、ひと工夫でキレイに撮れるようになるコツを、長野からダイビングに通うみなさん向けにまとめました。海なし県の長野だからこそ、せっかく潜りに行った1日の景色をしっかり残してほしいなと思います。
水中写真がうまくいかない理由
「明るい水面の下で撮ったのに、なんだか青暗い写真になった」という経験はありませんか。これは水中写真ならではの2つの特徴が原因です。
① 水は光を吸収する
水は赤・オレンジ系の光から先に吸収していきます。少し潜っただけでも赤みが減り、世界全体が青みがかって見えるようになります。これがダイバーの「水中は青い」というイメージの正体です。
② 水中は意外と暗い
太陽が出ていても、水中は陸より光量が少なく、しかも被写体との間に水(=フィルター)が挟まります。陸用の感覚でシャッターを切ると、ブレやすくコントラストが弱い写真になります。
つまり水中写真は「色が消えやすい」「光が足りない」という二重ハンデのなかで撮るもの。逆に言えば、このクセを理解して対処すれば、誰でも一段上の写真が撮れるということです。
初心者でもキレイに撮れる5つのコツ
① とにかく被写体に近づく
水中写真の鉄則は「近づく・近づく・もっと近づく」。被写体との間にある水の層が短いほど、色がきれいに残り、シャープな1枚になります。▶ ズームより寄りを意識するだけで、仕上がりが激変します。
② 太陽を背にして撮る
太陽を背にすると、被写体の色がしっかり乗ります。逆光は雰囲気が出る反面、初心者には難しい構図。最初は順光(太陽を背中側)から練習するのが近道です。
③ ホワイトバランスを「水中モード」に
多くのコンパクトデジカメ・GoPro・スマホ用ハウジングには、水中モードや水中ホワイトバランスの設定があります。これをオンにするだけで、青かぶりがぐっと減って自然な色味になります。設定を入れるか入れないかで、写真の印象は大きく変わります。
④ 中性浮力を整えてからシャッター
水中写真の上達は、ダイビング技術の上達と直結します。フィンキックでフラフラしている状態ではブレますし、サンゴや砂を巻き上げて視界も悪化します。▶ ピタッと止まる→ゆっくり構える→撮るの流れを意識しましょう。
⑤ 同じ被写体で枚数を撮る
水中は揺れ・浮遊物・魚の動きなど不確定要素が多く、1枚で決まることはほとんどありません。気に入った被写体には、角度・距離を少し変えて何枚も撮るのが正解です。帰ってからの選別が楽しくなりますよ。
被写体ごとの撮り方ヒント
小さな生き物(マクロ)
ウミウシ・エビ・カニなど小さな被写体は、グッと寄って画面いっぱいに収めるのがコツ。中途半端な距離だと、せっかくの主役が小さく写ってしまいます。背景に岩肌や砂地が入る角度を選ぶと、生き物の輪郭がくっきりします。
魚の群れ・地形(ワイド)
群れや地形の迫力を出したいときは、できるだけ広角寄りで、下から見上げるアングルがおすすめです。水面の青や太陽のキラキラを背景に入れると、ぐっとダイビングらしい1枚になります。
バディや自分の記念写真
マスクやレギュレーターで顔が隠れがちなので、目線・指サイン・ポーズで「楽しさ」が伝わるようにすると◎。日本海も伊豆も、季節ごとに表情が違うので、その日の海の色を背景に残すと記念になります。
初心者がやりがちな失敗とその対策
「なんで自分だけうまく撮れないの?」と感じるとき、原因はだいたいパターンが決まっています。
▶ 距離が遠すぎる:水の層が長くなり、色も解像感も失われます。「もう一歩前」を合言葉に。
▶ 砂を巻き上げている:着底や雑なフィンキックで巻き上がった砂が、写真に白い粒(マリンスノー)として写り込みます。中性浮力の練習がそのまま画質改善になります。
▶ 動く被写体を追いかけ続ける:魚は意外と寄ってきます。追わずに「待ち伏せる」方が、結果的に良い構図でシャッターが切れます。
機材は何を選べばいい?
「いきなり高い一眼を買わなくちゃ」と思いがちですが、最初はそんなことありません。
近年はスマホ用の防水ハウジング、コンパクトな水中対応デジカメ、GoProなどのアクションカメラで、十分にきれいな写真と動画が撮れます。慣れて「もっと表現したい」となってから、ストロボや一眼ハウジングに進んでも遅くありません。
長野は海から遠い分、ツアーの一日が貴重。▶ 軽くて操作が単純な機材を選ぶと、水中で「撮る楽しさ」に集中できます。
写真を上手くしたいなら、まずは潜る回数
結局のところ、水中写真の上達は「潜った回数」がそのまま実力になります。中性浮力が安定し、生き物の動きが読めるようになると、撮れる写真も変わってきます。
器材の使い方や呼吸の安定については、器材は買う?レンタル?の記事や耳抜きのコツの記事もあわせてご覧ください。冬場のドライスーツについては冬のドライスーツの記事でまとめています。
長野からダイビング・水中写真を始めたい方へ
マハロ長野店は、海なし県の長野から日本海(新潟・富山)と太平洋(伊豆)の両方にアクセスできるダイビングスクールです。学科はオンライン対応、実習は海洋実習で進めるので、ご自身のペースでライセンス取得・スキルアップが可能です。
「写真もしっかり撮れるようになりたい」というご希望は、ツアー時にぜひスタッフへお伝えください。被写体探し・構図のアドバイスなど、現場で一緒にサポートいたします。
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